← CEI トップへ戻るCharacter Economy Index

Methodology

CEIの計測原則

CEI(Character Economy Index)が「何を見ているか」を公開する公式文書。 透明性の確保と利用者の判断材料のために、計測原則・データソース・スコアリング方法を明示する。

v4.0 · 2軸分離 + Tier v2.0更新: 2026-05-01

1. CEI とは

CEI は、漫画・アニメ・ゲーム・映画といったジャンルを横断して、キャラクターIPおよびキャラクター単体の市場価値を指数化する試み。

核心にある問いは「誰が今、市場で支持されているか」。これを、話題の強さ、 経済活動、コアファンの厚みといった複数の観測可能なシグナルから合成する。

⚠ 重要な前提

CEI は 観測指標 であり、 完全な経済価値算定ではない。複数の公開データソースから得られる信号を 合成した 相対比較のためのインデックス として扱うべき。

2. 現行モデル: 2 軸分離 (v4.0)

CEI は 2 つの異なるスコア を並行して提供する。 「IP は売上で、キャラは話題 + ファン厚みで」 という意図的な役割分担。 さらに別軸として NEW TREND (予兆指標) を持つ。

[a] IP ランキング = Commerce 100%

作品 (IP) 単位

キャラクター IP (作品単位) のランキングは、実売の代理指標と公開データの合成のみで決定する。 人気投票・編集判断・主観的順位付けは一切介在しない。

合成式

  • Current Commerce (85%): 楽天コミック売れ筋ランキング・TMDb 人気度・AniList 視聴中・Steam 同接 等
  • Baseline Commerce (15%): Wikipedia 記事長 + YouTube 量 (ブランド規模の代理)

オリコン等の POS 売上は持っていないため、「実売の代理指標」と明示。 それでも CEI は「お金の動きに最も近い公開データの合成」を目指す。

実装: src/lib/cei/scorer.ts / src/lib/normalizers/axes.ts

[b] キャラランキング = A + F + C 3 シグナル合成

個別キャラクター

個別キャラクターのランキングは、3 シグナル合成 (Attention + Fandom + Commerce) で算出する。 「Character Economy Index」 の名前を実体化するため、 v4.1 (2026-05-07) で Commerce 軸を加算。 Commerce data がない char は残った 2 シグナルで重みを再正規化。

Momentum (7D · 短期)
A

Attention

Wikipedia 週間ページビュー

60%
F

Fandom

AniList お気に入り登録数

35%
C

Commerce

楽天 Ichiba 上位商品 (キャラ名 hit) · 観測フェーズ

5%
Core (90D · 長期)
A

Attention

40%
F

Fandom

55%
C

Commerce

5%

実装: src/lib/cei/character-ranking.ts / rakuten-character-v2.ts
2026-05-07 観測フェーズ: 翌日 cron 観測で楽天マッチ精度問題が判明 (188 chars 中 4 chars のみ hit)。 不公平 (4 chars と 184 chars が違う物差しで評価される) を回避するため、 C 重みを 25-30% → 5% に大幅下げ。 「Commerce が ranking に乗っている」 シグナル は維持しつつ、 マッチャー精度向上後に重みを戻す方向で調整する。

別軸: NEW TREND (予兆指標)

ランキング非計上

まだ売上に表れていない注目の波を捉えるための別軸スコア。 IP ランキングの順位には影響しない (Commerce 100% 原則を守るため)。

Momentum
Google Trends デルタ + SNS 話題性60%
Footprint
Wikipedia 深度 + YouTube 量 + 活動鮮度40%

3. 各シグナルの詳細

A = Attention

対象データ: Wikipedia日本語版の直近7日間ページビュー。 Wikimedia Pageviews API から取得。

意味: 今週、そのキャラに関する注目が どれだけ集まったかを測定する。アニメ化・映画化・訃報・炎上など、 あらゆる話題性がここに現れる。

長所: 客観的・無料・大量カバー・データ更新の鮮度が高い (CEI は毎日 cron で取得)。

短所: 一発スパイク(映画告知等)に敏感。 瞬間風速を過剰に反映する傾向。

F = Fandom

対象データ: AniList(アニメ・漫画データベース) のキャラクターページにおける「お気に入り登録」累計数。

意味: 長期的なコアファンの厚みを測る。 一時的な話題ではなく、積み上がった支持層を反映する。

長所: 蓄積型で安定・国際的なファンベース。 Attention が高すぎるキャラのバランスを取る補正軸として機能する。

短所: AniList はアニメ中心のプラットフォームのため、 アニメ化されていない or マイナーなキャラは不利になりやすい。

4. スコア算出方法

正規化(log スケール)

attentionScore = log10(weeklyPV + 1) / log10(10001)
fandomScore    = log10(favs + 1)     / log10(50001)

10,000 PV / 50,000 favs を上限キャップに log スケール正規化することで、 上位キャラの独占を防ぎ、中位キャラとの差を適切に表現する。

複合スコア

score = (attentionScore × 0.65 + fandomScore × 0.35)
         / activeWeights

データ欠損時は 重み自動再配分 により、 欠損を理由に不当に低い順位にならないよう調整している。

表示値

最終スコアは 0〜1 の小数だが、トップページでは 0〜100 の整数形式で表示。 各シグナルの個別スコアもプログレスバーで可視化(B#8 格付け根拠の可視化)。

5. データソース一覧

ソース方式用途法的状態
Wikipedia Pageviews API公式API・無料A (Attention)
AniList GraphQL API公式API・無料F (Fandom)
YouTube Data API v3公式API(キー)IP指標
Google Trends (SerpApi)有料APIIP指標
楽天 Ichiba API公式APIIP指標
TMDb API公式API映画IP指標
Steam Web API公式APIゲームIP指標
公式RSS/AtomRSS解析ニュース

Oricon・eiga.com等のスクレイピング源はv3.0 (2026-04-16) で廃止済み。 公式API・RSSのみから情報を取得している。

6. 設計思想

なぜ 65/35 か

70/30 だと瞬間PVスパイク(映画告知等)が強すぎ、60/40 だとアニメ化されていない キャラの評価が過剰に下がる。65/35 は「瞬間の話題」と「継続的ファンベース」 のバランスを取る暫定値として選択。データ蓄積後に再評価する。

なぜ Commerce 軸は維持するか (5% でも)

「Character Economy Index」 の名前と中身を一致させる原則は CEI の存在理由 そのもの。 Commerce 軸を完全に外すと「単なる人気指数」 になり、 CEI が Bloomberg 的に経済を測る試みである理論的基盤が崩れる。 そのため 2026-05-07 翌日 cron で マッチ精度問題 (188 chars 中 4 chars のみ hit) が判明した後も、 重みを 0% には せず 5% で維持。 「商業意図が ranking に乗り続けている」 状態を保ったまま、 マッチャー精度向上で重みを戻す路線に切り替える (Phase 4 参照)。

なぜ log スケール正規化か

生の PV・favs 値は上位キャラ(ONE PIECE系等)が桁違いに大きく、線形正規化だと 中位以下がほぼ同値になる。log スケールにより、全順位帯で意味ある比較が可能になる。

7. 免責事項 / 限界

CEI は「完全な経済価値」ではない

  • Wikipedia と AniList のユーザー傾向に依存する(日本語圏・アニメファン層)
  • アニメ化されていないキャラは Fandom が低く出やすい
  • 今週の話題性(Attention)が過度に反映される可能性がある
  • 実際の商品売上・ライセンス収益とは直接相関しない
  • 指数は 絶対値ではなく相対比較 に用いるべき

投資判断・ビジネス判断に用いる際は、CEI のスコアを唯一の根拠とせず、 独自の調査と組み合わせて総合判断することを推奨する。

8. 今後のロードマップ

Phase 4観測 + 改善計画中

Commerce 軸 — マッチャー精度向上 + 重み復帰

v4.1 でキャラランキングに Commerce 25% を加算したが、 翌日観測で 188 chars 中 4 chars のみ hit。 v4.1.1 で 5% に下げて「観測フェーズ」 へ移行 (Commerce 軸は維持)。 次段では (a) 楽天 Ranking 対象ジャンル拡張、 (b) アニメイト / 駿河屋 / pixiv 等の補助 source 開拓、 (c) /api/click 計測 data の合算、 で hit rate を上げ、 重みを 25-30% へ戻す。

Phase 5設計中

週次 derivation page

/weekly/[week-id] — 今週の急騰キャラ・受賞接続・応募締切を自動生成。編集なしの cron + KV cache 設計。

Phase 6調査研究

Form Breakdown (調査研究)

キャラの変身・進化・形態の「市場独立性」を観測する研究枠。悟空の超サイヤ人、ルフィのギア5 等を将来的に分析対象とするかは未定。

Phase 7+構想段階

Licensing Marketplace (構想)

キャラ IP ライセンス取得・アバウトプライス表示までを CEI 上で完結させる構想。実装可否は未定。

9. 更新履歴

  • 2026-05-07: v4.1.1 — 翌日 cron 観測で楽天マッチ精度問題判明 (188/4 hit)。 Commerce 軸は維持しつつ重みを 25-30% → 5% に下げて「観測フェーズ」 へ移行 (Momentum: A 60% / F 35% / C 5%、 Core: A 40% / F 55% / C 5%)。 マッチャー精度向上で重みを戻す方針 (Phase 4)
  • 2026-05-07: v4.1 — キャラランキングを 3 シグナル合成 (A + F + C) に切替。 Momentum: A 50% / F 25% / C 25%、 Core: A 30% / F 40% / C 30%。 Commerce 軸は楽天 Ichiba Ranking 上位商品からキャラ名逆引きで取得
  • 2026-05-01: v4.0 — 全ページのコピー揺れを統一。 IP ランキング = Commerce 100% / キャラランキング = A 65% + F 35% / NEW TREND は別軸 を明示。「リアルタイム」「実売データのみ」「世界初」の誇大表現を訂正
  • 2026-04-18: v3.5 — Momentum (7D) / Core (90D) 2時間軸対応。長期観測を正式機能化
  • 2026-04-18: v3.4 — Character 詳細ページ新設、Methodology 公開、HOT TOPIC 指数変動要因ログ化
  • 2026-04-17: v3.3 — A+F 2シグナル合成・65/35 に確定
  • 2026-04-17: Character Ranking を全キャラ横断構造に刷新
  • 2026-04-16: Commerce 軸調整(70/30 + Wikipedia log scale)
  • 2026-04-14: 3軸スコアリング設計(Commerce/Momentum/Footprint)初版
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