TCG按分モデル プレビュー
v2.1 検証用・本番未反映信頼度 DIP→キャラクター按分モデルを、 最初の1プールで実際に動かす検証実装です。対象はポケモンのTCGプール(総額 1,836億)。本番のCEI値はまだ置き換えていません——現行・v2.1・ブレンドを並べて比較し、 カード市場の直感と整合するか検証してから本反映を判断します。
v2 raw の3つの課題 → v2.1 の対応
- ①母集団の正直さ: v2 rawは登録31体だけで総額を100%配分していた。ポケモンは約1,025種ほぼ全てカード化+トレーナーカード市場がある。 → v2.1はOther bucket(その他ポケモン実測22体+トレーナー実測5名)を母集団に追加。登録31体への配分は66.3%になり、過大配分を是正。
- ②件数は露出であって経済価値そのものではない: TCGは高額カード・レアリティ・プロモが大きく効く。 → v2.1はレアリティ重み(PSA鑑定流通比率)とプロモ重み(プロモカード流通比率)を実測で追加。
- ③ピカチュウの看板性: raw件数だけではBOX顔・プロモ性・長期ブランド牽引力が過小評価される。 → 実測が裏付け: ピカチュウのプロモ流通は67件 vs 他キャラ1〜4件、PSA鑑定流通78件(リザードン49・他は0〜19)=桁違いの看板性。 さらに現行モデルとの50:50ブレンドを本反映候補の形として併記(物語性・看板性を最も作為少なく残す)。
v2.1 の式(すべて実測 2026-06-12)
露出スコア = カード市場流通実測 × レアリティ重み × プロモ重み
レアリティ重み = clamp( (PSA流通÷件数) ÷ 中央値0.0149, 0.75〜1.5 )
プロモ重み = clamp( (プロモ流通÷件数) ÷ 中央値0.0038, 0.9〜1.3 ) ※控えめ
母集団 = 登録31体 + その他ポケモン(実測22体) + トレーナー(実測5名)
v2.1寄与 = プール総額 × 露出スコア ÷ 母集団の全スコア合計
ブレンド = 0.5 × 現行 + 0.5 × v2.1
→ Σv2.1 = Σブレンド = プール総額(足し算の一致)
現行 vs v2.1 vs ブレンド(33行)
現行 = 物語中心性ブレンド。v2.1 = カード市場実測×重み+Other bucket。ブレンド = 現行50% + v2.1 50%(本反映候補の形)。 すべて合計はプール総額 1,836億 に一致。
| キャラクター / バケット | 現行 | v2.1 | ブレンド |
|---|---|---|---|
| その他ポケモン(実測22体サンプル)コライドン437・ミライドン368・フシギバナ324 等 | — | 477億 | 237億 |
| ピカチュウ重み 1.5×1.3 | 709億 | 298億 | 503億 |
| リザードン重み 1.5×1.02 | 196億 | 181億 | 189億 |
| トレーナーカード(実測5名)ナンジャモ450・リーリエ341・マリィ312 等 | — | 142億 | 71.1億 |
| イーブイ重み 1.12×0.98 | 233億 | 135億 | 184億 |
| ミュウツー重み 1.5×1.3 | 150億 | 81.9億 | 116億 |
| ゲンガー重み 1.5×0.9 | 47.8億 | 58.2億 | 53.0億 |
| サンダース重み 1.5×1 | 4.9億 | 39.4億 | 22.2億 |
| ルカリオ重み 0.75×0.9 | 58.7億 | 37.0億 | 47.9億 |
| ミミッキュ重み 0.75×1.3 | 32.3億 | 31.0億 | 31.7億 |
| レックウザ重み 1.29×1 | 36.1億 | 30.6億 | 33.4億 |
| ブラッキー重み 1.5×1 | 10.2億 | 25.3億 | 17.8億 |
| サーナイト重み 0.75×1 | 20.4億 | 23.6億 | 22.0億 |
| リーフィア重み 1.5×1 | 6.0億 | 22.8億 | 14.4億 |
| ニンフィア重み 0.75×0.96 | 9.7億 | 22.6億 | 16.2億 |
| カビゴン重み 0.75×1 | 38.9億 | 22.2億 | 30.6億 |
| ゲッコウガ重み 0.75×1 | 32.4億 | 21.7億 | 27.1億 |
| カイリュー重み 1.5×1 | 5.5億 | 21.4億 | 13.5億 |
| エーフィ重み 1.5×1 | 8.6億 | 20.7億 | 14.7億 |
| グレイシア重み 1.5×1 | 5.6億 | 19.9億 | 12.8億 |
| コダック重み 1.5×1 | 7.4億 | 19.2億 | 13.3億 |
| シャワーズ重み 0.75×1 | 5.9億 | 17.5億 | 11.7億 |
| プリン重み 0.97×1 | 17.4億 | 15.3億 | 16.4億 |
| ヒトカゲ重み 0.75×1 | 11.6億 | 13.6億 | 12.6億 |
| ポッチャマ重み 1.5×1 | 19.3億 | 12.7億 | 16.0億 |
| ゼニガメ重み 1.5×1 | 10.6億 | 11.3億 | 11.0億 |
| メタモン重み 1×1 | 18.3億 | 7.6億 | 13.0億 |
| ルギア重み 0.84×1 | 4.7億 | 7.6億 | 6.2億 |
| モクロー重み 0.75×1 | 8.6億 | 7.4億 | 8.0億 |
| フシギダネ重み 0.75×1 | 10.0億 | 6.8億 | 8.4億 |
| ミジュマル重み 0.75×1 | 2.2億 | 4.0億 | 3.1億 |
| ミュウ重み 0.75×1ミュウツー部分一致を除外補正・過小の可能性 | 109億 | 2.1億 | 55.6億 |
| ブースター重み 0.75×1ブースターパック汚染を除外補正・過小の可能性 | 6.0億 | 0.3億 | 3.2億 |
| 合計(足し算の一致) | 1,836億 | 1,836億 | 1,836億 |
読み方 — v2.1で何が見えたか
- ―ピカチュウ 503億(ブレンド): 現行709億は過大、raw件数298億は過小。実測の看板性(プロモ67件・PSA78件=桁違い)×重みで298億に回復し、ブレンドで物語性も残す。
- ―その他ポケモン 477億: コライドン437件・ミライドン368件など現行世代の看板が母集団に入った(未登録キャラの市場が初めて見えた)。
- ―トレーナーカード 142億: ナンジャモ450件(ピカチュウの1/3)・リーリエ341件——キャラ未登録だが巨大な市場を正直に可視化。
- ―TCG固有の強者(リザードン・ブイズ・ゲンガー)が現行より正確に出る方向は v2 から維持。
不採用にした式 — ロングテールのZipf外挿
ロングテール寄与 = 実測53体の冪則フィット(s=0.91)を未実測972種へ外挿 = 12,032件相当
試作したが不採用。実測53体は「カード市場で強いキャラを選んだ偏りサンプル」のため、外挿が尾部を大幅に過大推定する(統計的artifact)。 さらに尾部は低価格カード中心で「件数=価値」の前提が崩れる帯域。誤った統計を出すより、未実測約972種は未計上と正直に注記する(= 登録キャラへの配分はやや上振れの可能性)。 v2.2課題: 無作為抽出サンプル+価値加重(PSA/価格帯)でロングテールを推計。
データの注記(正直に)
- ―実測は楽天市場「キャラ名 ポケモンカード」(+PSA/プロモ)ヒット数(2026-06-12)。表記揺れ(ex/VMAX/GX等)はキャラ名を含むため自然に包含。
- ―ミュウ: 「ミュウツー」部分一致汚染(素548件)→ 除外クエリで24件採用。除外が強く過小の可能性(ブレンドが補正を担う)。
- ―ブースター: 「ブースターパック/BOX」汚染(素254件)→ scope後3件採用。過小の可能性。
- ―プロモ重みは上位8体のみ実測(他は1.0)。レアリティ・プロモのクランプ幅(0.75-1.5/0.9-1.3)は「最初は控えめ」原則。
- ―本ページは検証プレビュー。キャラ詳細・総合ランキングのCEI算定年額には未反映(信頼度D)。本反映時は変更履歴に記録。