METHODOLOGY/ Rights Return

版権還元 — Rights Return

実験的サブ指標 v1

CEIの主指標は「動かした経済規模」(Economic Footprint=CEI算定年額)。 それに対しこの第二軸は、版権元・原作者・製作委員会のIP保有側に実際に還る額を推計する別レンズです。

※ 主指標(footprint)は一切変更しない読み取り専用の推計。 料率は業界実態にアンカーしますが、全体として実験的・要校正のv1です。

Two Layers

なぜ二つの指標なのか

「市場で動いた額」と「権利者に還った額」は別物だから。

主指標

Economic Footprint(経済フットプリント)

動かした経済規模

キャラクター/IPが市場で動かした経済規模。 CEI算定年額の主指標。 版権元に入ったcashだけでなく、 そのキャラが駆動した商流全体を測る。

サブ指標(本ページ)

Rights Return(版権還元推計)

IPに還元されたcash

版権元・原作者・制作委員会に実際に還元された金額の推計。 将来の別軸サブ指標として二階建てにする。

The Formula

計算式とプール別 実効版権還元率

Rights Return=Σ(プール別フットプリント×実効版権還元率

料率は各プールの商流(誰がIPに何を払うか)を業界実態へ翻訳したもの。 商流ごとに大きく違うのが要点です。

プール還元率業界アンカー・根拠信頼度
共通(IR基礎)25%公開IR・公式PRの経済規模を基礎にした残余プール。 IP直接還元に近いが市場規模ベースのため一部のみ還元と保守的に置く。 ★最も要校正。D
TCG15%カード自体がライセンス商品で還元が直接的 (出版より帰属強い)。 IP保有側の取り分が高い商流。C
出版・書籍10%原作者印税 8〜10% (出版業界で明確)。 漫画はIP直接還元で、 印税が原作IP側に還る額の明確なアンカー。B
商品化8%キャラクター商品化のライセンス料率 玩具5〜10%等 (カテゴリ差)。 中央 ~8%。C
ゲーム8%外部IPライセンス 5〜15% / 自社原作は社内還流。 混在のため控えめに中央 ~8%。D
遊技機4%遊技機の実効版権還元率 1〜7% (AJA遊興収入 ¥3370億/年=アニメIP遊技機ライセンス収入がアンカー)。 台販売額でなく版権還元で測る。C
映像・イベント3%興収・配信は製作委員会・配給の取り分が大半。 原作IPへの分配は数%にとどまる。 一過性も大きい。D

信頼度 B=料率が業界で明確 / C=範囲は明確だが中央値推計 / D=要校正。 遊技機は現在 Research Mode のため通常フットプリント0(料率は再投入時に適用)。

Rights Return Ranking

版権還元で見ると、順位は入れ替わる

「動かした経済規模」でなく「IPに還る額」で並べた推計TOP25。 右の矢印は主指標(footprint)順位からの変動。

  1. 1ピカチュウポケモン #1¥246億
  2. 2孫悟空ドラゴンボール▲1 #3¥168億
  3. 3モンキー・D・ルフィONE PIECE▲1 #4¥131億
  4. 4マリオスーパーマリオ▼2 #2¥105億
  5. 5イーブイポケモン▲1 #6¥83.1億
  6. 6ベジータドラゴンボール▲6 #12¥73.0億
  7. 7スヌーピースヌーピー▼2 #5¥71.7億
  8. 8リザードンポケモン▲2 #10¥69.6億
  9. 9竈門炭治郎鬼滅の刃▲14 #23¥63.8億
  10. 10ハローキティサンリオ▲5 #15¥61.2億
  11. 11江戸川コナン名探偵コナン▲16 #27¥55.8億
  12. 12アンパンマンアンパンマン▼1 #11¥54.9億
  13. 13デスティニーガンダム機動戦士ガンダム #13¥54.9億
  14. 14ミュウツーポケモン▲7 #21¥51.6億
  15. 15ルイージスーパーマリオ▼8 #7¥51.5億
  16. 16ドラえもんドラえもん▲2 #18¥50.3億
  17. 17ブラックマジシャン遊☆戯☆王▲9 #26¥50.1億
  18. 18ヨッシースーパーマリオ▼10 #8¥48.2億
  19. 19五条悟呪術廻戦▲13 #32¥47.7億
  20. 20ピーチ姫スーパーマリオ▼11 #9¥47.3億
  21. 21竈門禰豆子鬼滅の刃▲13 #34¥47.3億
  22. 22ムーミンムーミン▼5 #17¥46.8億
  23. 23ユニコーンガンダム機動戦士ガンダム▼9 #14¥45.4億
  24. 24ミッフィーミッフィー▼4 #20¥45.0億
  25. 25シナモロールサンリオ▲4 #29¥43.9億

「#N」は主指標(Economic Footprint/CEI算定年額)での順位。 ▲=還元で上昇(出版・TCG・IR直販など還元の厚い商流が主力)/ ▼=下降(ゲーム・映像など還元の薄い商流が主力)。

この指標の位置づけ(正直な但し書き)

  • 主指標を置き換えない。 CEIの基準は今後も Economic Footprint(CEI算定年額)。 これは別レンズの補助。
  • v1・要校正。 特に「共通(IR基礎)」料率は信頼度D。 一次資料(IR・契約・業界料率)での校正が今後の課題。
  • パチンコ研究の原則と同じ ―― 台販売でなく版権還元を、業界ルールに沿って測り、式と料率を公開する
  • 料率の根拠資料・業界実態の提供を歓迎します(CEIエージェント)。